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禁煙外来

禁煙外来

禁煙外来について

たばこの害について、多くをのべることはしません。
皆さん害についてはよくご存じだからです。実際、喫煙者の7~8割の方が、できれば禁煙したいと思っているとの報告もあります。

ところが「やめたい」と思っていてもやめられないのがタバコです。
それは、喫煙の本質がニコチン依存症だからです。やめられないのは意志が弱いからではなく、あなたの体がニコチン依存になってしまっているため我慢できずに喫煙してしまうのです。

「やめたい」と思った方には禁煙のための効果的なプログラムがあります。
タバコをやめたいと思う気持ちを医学的な見地からサポートするのが禁煙外来です。
禁煙外来の敷居は高くありません。標準的な治療では8週間で何回かの通院をしてもらい、徐々に体を慣らしていく方法をとります。
治療に要する費用も、保険適用となり、これまでよりずっと気軽にはじめられるようになりました。
また一回目の禁煙チャレンジで失敗したとしても、挫けずに何回でもチャレンジするということも重要です。
禁煙に成功した人の多くは3~4回の禁煙チャレンジを経験して成功にいたるものです。
喫煙者の方のチャレンジをお待ちしております。

どうしてたばこは止めにくい?

ニコチン依存

ニコチンは精神活性薬の一種で、喫煙後数秒で中枢神経系に達し、快・不快、喜怒哀楽など情動を司る脳内伝達物質の分泌や代謝に影響します。
喫煙によって吸収されたニコチンは、伝達物質ドーパミンの分泌を促し、気分をよくしたり、セロトニン系にも作用して、不安を和らげる上、このニコチンを繰り返し周期的に摂取したいという衝動を持たせる働きがあると考えられています。
つまりたばこ常用者は神経伝達物質を自力で分泌する能力が低下しているので、ニコチンでそれを補うために喫煙が止められないたばこ依存症を作り出しているわけです。

心理的依存

女性に多い隠れたばこ。1日の仕事から解放されたとき、ほっと一息1~2本。たいしてニコチン依存度が高くないのに、疲れていたり、いらいらしたり、いやなことがあるとつい1本…が止められない。
この行動の本質はニコチン依存ですが、ストレスを解消する対処パターンを「たばこ」で繰り返し学習してきたために、ストレスフルな状況とたばこによる解放感が結びつく、心理的な依存状態とも考えられます。

どうやって止めるか

禁煙しはじめた時にでるさまざまな離脱症状(タバコを吸いたい、イライラなど)は、ニコチンづけになっていた身体のなかから、ニコチンが抜け出すためにおこるものです。
この症状に対しニコチンを補充することにより離脱症状を一時的に軽減し、禁煙を容易にする方法がニコチン置換療法です。
ニコチン置換療法ではニコチンパッド(ニコチネルTTS)が多く用いられています。

ニコチンパッド

ニコチンパッドは皮膚に貼ることによって持続的にニコチンの血中濃度を維持し、禁煙に伴う不快な離脱症状を軽くする薬です。
1日1枚づつ交換し徐々に薬剤の量を減らしていき、ニコチンのうすい状態に慣れ、タバコを全く吸わないという新しい習慣を身につけていきます。
気になる薬価の自己負担は1枚120円ほどです(そのほかに診察料・管理料がかかります[保険適応])。

診察料・処方料はかかりません。お気軽にご相談下さい。初回のみカルテ代2,100円が必要です。

診療内容