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AIDS(HIV)

AIDS(HIV)

AIDS(HIV)について

AIDSはHIV(ヒト免疫不全ウイルス)というウイルスに感染することで起きる病気です。HIVはたいへん弱いウイルスで、空中や水中では生きていることができません。しかし、いったん人の体内にはいると免疫を担当している細胞を集中的に攻撃して次々に破壊してしまいます。そのため免疫システムの機能が低下し病気を防ぐことができなくなってしまうのです。
このようにHIVに感染して免疫機能が十分に働かなくなった状態(免疫不全状態)をエイズAIDSといいます。HIVのことを「エイズウイルス」という場合があります。
HIVの感染が成立するためには、感染者の血液や精液・膣分泌液、母乳などHIVを多く含んだ体液が、粘膜に触れるか血管に入り込むという条件が必要です。クラミジアなど他の病気に感染していると、HIVの感染する確率が6-10倍になるといわれています。
これまでの生活で思い当たることがある方は、検査をしてきちんと予防しましょう。

症状

AIDSでは発症するまでの期間、いわゆる潜伏期間が 非常に長いことが特徴です。
感染すると一部の人には急性感染症状(風邪に似た症状で熱が出たり喉が痛くなったりする症状)がみられます。しかしほとんどの人には特別な症状がみられません。その後、全く症状のない状態が続きます。この時期の感染者を無症候性キャリアといいます。この期間の個人差は大きく、短い人で1年、長い人では10年以上といわれています。
潜伏期間を過ぎると前触れ的な症状、たとえば、リンパ腺の腫れ、1ヶ月以上続く発熱、持続性の下痢、体重の減少、全身のだるさ、寝汗などがみられるようになります。そして全身が徐々に消耗しエイズ発症が近いことを感じとれるようになります。
症状が進むとカリニ肺炎、カンジダ症といった日和見(ひよりみ)感染症、カポジ肉腫、脳症、痴呆症などの神経障害など重い病気にかかります。これらが発症した状態をエイズといいます。日和見感染症とは健康なときなら何でもない細菌やウイルスに感染して起こる病気のことです。

検査

採血をしてHIV抗体検査(HIVに対する抗体が血中にあるかどうかしらべる)でスクリーニングをし、陽性の場合にウェスタンブロット法、IFA法などを用いて確認検査をします。
抗体検査ではウィンドウピリオド(HIVに感染していても抗体が産生されておらず、検査が陽性にでない期間)が2ヶ月ほどあるので注意が必要です。NAT検査はこの期間を短くすることができます。

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治療

現在でも、エイズを完治させる薬は開発されていません。しかし、エイズの発症を抑えたり遅らせたりすることができるようになってきました。
「カクテル療法(HAART療法)」と呼ばれるこの治療法は、HIVが人間の免疫細胞に組み込まれるのを邪魔したり、感染細胞からHIVが増えるのを止めるなど、複数の効果の違う薬を併用することによってHIVの邪魔をする治療法です。
日本をはじめ、先進国ではこの治療法が効果を上げています。「カクテル療法」はHIV感染の発見が早ければ早いほど効果があります。

診察料・相談料はかかりません。お気軽にご相談下さい。初回のみカルテ代2,100円が必要です。

診療内容